日経平均株価が23,000円台を約3ヶ月半ぶりに回復する堅調な展開にも関わらず、7974 任天堂の株価は2日連続で大幅安となっています。
2018年5月21日は前日比▲1,200円(▲2.6%)の44,500円で引け、ここ2日間で▲2,080円の下落となっています。
ニンテンドースイッチの売上が好調な中、株価下落の要因と今後の株価の動きについてみていきたいと思います。
目次
任天堂、2日連続株価大幅安の要因とは?三菱UFJモルガン証券の目標株価引き下げが影響か?
任天堂は2018年4月26日に発表した20189年3月期決算は、売上高が前期比+13.7%の1兆2,000億円、当期純利益は前期比+18.2%の1,650億円と増収増益を見込んでいます。
2018年3月前半までは株価は順調に上昇を続けていましたが、3月後半から下落に転じ、3月16日高値49,880円から▲10.8%の下落となっています。
ここ最近の下げの要因として、5月8日三菱UFJモルガン証券が目標株価を57,600円から53,800円に引き下げたことが売りを誘ったと言われています。
まだ現在の株価よりも上の水準ではありますが、目標株価引き下げが珍しく、売りに繋がったと見られています。
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任天堂の日足チャートから今後の株価の動きを予想。 上昇トレンド終了して下降トレンド転換か?
任天堂の日足チャートで今後の株価の動きをみていきましょう。
現在の株価は10日移動平均線(ピンク色)、25日移動平均線(緑色)、75日移動平均線(水色)を下抜け、また短期移動平均線と長期移動平均線がデッドクロスを完成しており、下落に向かいそうな状況となっています。
赤線で引いたトレンドラインでは、上値は50,000円を目前に3度跳ね返されており、強い抵抗になっているのがわかります。
それに対して下値は昨年末以降切り上げてはいるものの、このラインを割ると下落に転じる可能性があるので要注意です。
また前回安値となる2018年4月18日に付けた43,680円も割ってくると、下落に転じる可能性が高そうです。
今のチャート的には弱く、一旦トレンド転換する可能性は否定できません。
⇒【移動平均線の詳細を解説】
⇒【トレンドの詳細を解説】
まとめ
ニンテンドースイッチの売上好調、日経平均株価も堅調な展開にも関わらず、任天堂の株価は軟調な展開が続いています。
良い材料が揃っているので上昇に期待したいですが、現在の株価はそれらの材料を織り込んでいますので、ここは冷静に判断する必要があります。
下降トレンドに転換していくのか注目です。
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