トヨタ自動車が2018年5月9日に2018年3月期連結決算を発表し、純利益は2兆4,939億円と史上最高益を更新しました。
ここでは決算の内容と株価の動きをみていきたいと思います。
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トヨタ史上最高益更新。2019年3月期は減益予想も好決算続く見通し。
2018年3月期の当期純利益は、円安や原価改善の影響もあり、前期比+36%の2兆4,939億円でした。
2019年3月期はドル円の為替レートを前期111円から6円円高の105円と想定していることもあり、純利益は前期比▲15%の2兆1,200億円を見込んでいます。
トヨタ史上最高益を受けた株価への影響
トヨタは今回初めて株式市場の取引時間中である13時25分に決算を発表しました。
決算発表を好感し2018年5月9日の株価は前日比+269円(+3.7%)の7,424円となりました。
本日5月10日も続伸し、前日比+168(+2.3%)の7,592円となっています。
以下トヨタ自動車の日足チャートを使って、値動きをみてみましょう。
2017年は好調な決算から株価は上昇し続け、2018年1月18日には7,806円の高値を付けました。
その後2月に入り米国債金利の上昇を受けてダウ平均株価急落につれて、トヨタ株も急落、3月26日には6,531円の安値を付けました。
1月18日高値から約16%の下落です。
そこから株価は持ち直し、決算発表前は75日移動平均線(水色)付近の7,100円前後でもみ合っていたものの、決算発表を受けて7,500円を突破してきています。
テクニカルには25日移動平均線(緑色)が上向いてきており、75日移動平均線(水色)とゴールデンクロスを完成すれば本格的に上昇を開始し、1月18日高値7,806円を目指す展開となるでしょう。
目先は2月27日高値の7,411円を上抜けてきているためアップトレンドを完成、一旦調整の売りが出てもこのラインで反発するかが注目です。
7,411円のラインを下抜けても75日移動平均線で反発すれば、まだ上昇トレンドは崩れていないとみてよいでしょう。
7,806円を上抜ければ目指すは2015年3月高値の8,783円です。
以下は月足のチャートです。
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まとめ
史上最高益という好調な決算を受けて株価は上昇トレンドにはいっています。
引き続き好調な決算を予想しているなか、高値を更新できるかに注目です。
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